八代亜紀に何があった?私的写真CD発売の経緯と背景・許せない理由とは?

八代亜紀に何があった?私的写真CD発売の経緯と背景・許せない理由とは? トレンド

2023年末に多くのファンに惜しまれながら逝去された国民的歌手、八代亜紀さん。

その死からわずか数ヶ月、彼女の尊厳を傷つけかねない、衝撃的なニュースが報じられました。

鹿児島市のレコード会社が、八代さんの「私的写真」とされるヌード写真付きCDの発売を強行したのです。

一体、八代亜紀さんに何があったのでしょうか?

なぜこのような事態に至ったのか、その経緯と背景、そしてファンの怒りが広がる理由を探ります。

衝撃の「私的写真付きCD」発売強行 – 何があったのか?

問題となっているのは、鹿児島市のレコード会社「ニューセンチュリーレコード」が企画した「八代亜紀 お宝シリーズ 第一弾 忘れないでね」と題されたCDアルバムです。

このCDには、特典として八代さんが20代の頃に元恋人によってプライベートで撮影されたとされる「フルヌード写真」2枚が付けられています。

生前の八代さんの所属事務所「ミリオン企画」は、この発売計画を知り、代理人弁護士を通じて発売元に写真の使用中止などを求める通知書を送付していました。

しかし、レコード会社側はこれを無視する形で、2025年4月21日に自社ホームページの表記を「新譜発売の案内」から「ただいま発売中」へと変更し、発売を強行したのです。

  • 公式サイトでの「発売中」表記: 中止要請を無視し、発売を既成事実化。
  • 主要CDショップでの取り扱いなし: 大手流通は問題視し、店頭販売や大手通販サイトでは購入できない状態。
  • 直接販売とフリマサイトへの出品: レコード会社への直接申込や、ネット上のフリマサイトで定価の数倍で転売される動きも確認されています。(※安住紳一郎アナウンサーは、フリマサイトの出品者が同一人物である可能性を指摘し、購入を煽るための自作自演の可能性にも言及しています)

なぜ今?私的写真が世に出た経緯と背景

この衝撃的な企画の背景には、約40年前の複雑な事情があるようです。

芸能レポーターの石川敏男氏によれば、問題の写真は八代さんがスターダムを駆け上がる頃、当時交際していた元音楽ディレクターのN氏(故人)と同棲していた時期に、ポラロイドカメラで撮影されたものとされています。

N氏はその後、八代さんと共に当時の所属レコード会社を独立し、「センチュリーレコード」を設立。

しかし、事業はうまくいかず、八代さんとの関係も終わりを迎えた後、会社の権利関係は現在の「ニューセンチュリーレコード」に移ったとされています。

ニューセンチュリーレコード側は、「センチュリーから私的写真やラブレターなど、一切合切全権利を取っている」と主張し、写真の所有権や使用権を根拠に発売を正当化しようとしています。

しかし、「権利を持っていること」と「故人の尊厳を傷つけるような私的な写真を公開して良いか」は全く別の問題です。

八代さん本人も、撮影したN氏も、このような形で写真が公になるとは夢にも思っていなかったでしょう。

「屁でもない」レコード会社の姿勢と法的・倫理的な問題点

ニューセンチュリーレコードの代表者は、発売中止を求める声に対し「屁でもない」とメディア取材に答えるなど、反省の色は見られません。

しかし、この行為には多くの法的・倫理的な問題が指摘されています。

法律家の見解:死者の権利と遺族の感情

肖像権やプライバシー権は、法的には本人の死亡によって消滅すると解釈されるのが一般的です。しかし、今回のケースでは以下の点が問題視されています。

  • 遺族の「敬愛追慕の情」の侵害: 故人を敬い、偲ぶ遺族の感情を著しく害する行為として、遺族が差し止めや損害賠償を求める可能性があります。
  • リベンジポルノ防止法違反の可能性: 弁護士の伊藤和子氏や佃克彦弁護士は、本人が公開を望まないであろう私的な性的画像を不特定多数に提供する行為として、「リベンジポルノ防止法」に抵触する可能性を指摘しています。この法律は対象者が故人であっても適用され、遺族による告訴が可能です。

佃弁護士は「著作権があるかないかという問題と、ヌード写真を不特定多数にばらまいていいかは別の問題」と明確に指摘しています。

広がる怒りと反対の声 – ファン、著名人、そして社会

このレコード会社の非倫理的な行為に対し、ファンや関係者、そして社会全体から強い怒りと反対の声が上がっています。

  • ファンの怒り: 「八代さんを侮辱する行為で許されない」「会社の利益目的としか考えられず倫理観を疑う」といった声が多数寄せられています。出身地・熊本県八代市でも「地元のために尽くした方なのに卑劣だ」と憤りの声が上がっています。
  • オンライン署名活動: Change.orgでは「八代亜紀さんの尊厳を保護しリベンジポルノを阻止する」署名が立ち上がり、瞬く間に5万人以上の賛同を集めました。
  • 著名人の反応: TBS安住紳一郎アナは「こういう非常識なことをされる人がいるという時は、常識のある人たちがたくさん固まって『NO』ということを言うべき」と呼びかけました。また、八代さんに恩義のある伍代夏子さんが回顧展で涙していた様子や、デコトラ団体「全国哥麿会」会長の「許せないですよ」という怒りの声も報じられています。
  • ゆかりの地の声: 八代さんがデビュー前にステージに立ったキャバレー「ニュー白馬」の社長は「人道上おかしい」「腹立たしくて残念だ」と語っています。

まとめ:八代亜紀さんの尊厳を守るために

今回の八代亜紀さんの私的写真付きCD発売強行は、単なる「お宝発掘」ではなく、故人の尊厳を踏みにじり、遺族やファン、そして彼女を愛した多くの人々の心を深く傷つける、極めて非倫理的な行為と言わざるを得ません。

レコード会社側は「権利」を主張していますが、その権利行使が社会的な倫理や故人への敬意を著しく欠くものであれば、決して許されるべきではありません。

法的措置の行方と共に、このような問題に対して社会全体で「NO」の声を上げ続けることが、八代亜紀さんの名誉と尊厳を守ることに繋がるのではないでしょうか。

私たちは、八代亜紀さんが遺してくれた素晴らしい歌と、その温かい人柄を、このような形で汚されることなく記憶し続けるべきです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました