気象庁より、5月12日にエルニーニョ監視速報が出ました
内容は、2023年5月〜2023年11月の見通しです
- 2023年はスーパーエルニーニョ現象が発生する?
- 2023年、日本は冷夏になる?
これらについての疑問にお答えします!
2023年はスーパーエルニーニョ現象が発生する?
気象庁の見解は、夏までにエルニーニョ現象が起こる可能性が高いとしています
気象庁は、スーパーエルニーニョ現象が発生することは言及していません
専門家たちは、スーパーエルニーニョ現象が発生する可能性が高いとみています
気象庁の5月12日のエルニーニョ監視速報では、以下のとおりです
引用元:気象庁HP
- 太平洋赤道域の状況はエルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない平常の状態と見られるが、エルニーニョ現象の発生に近づいた。
- 今後、夏までの間にエルニーニョ現象が発生する可能性が高い(80%)。
スーパーエルニーニョ現象とは?
エルニーニョ現象とは、エルニーニョ監視海域の海面水温の基準値との差の5か月移動平均値によって判断しています
気象庁の定義
- 5か月移動平均値が+0.5℃以上の状態で6か月以上持続した場合にエルニーニョ
- 5か月移動平均値が-0.5℃以上の状態で6か月以上持続した場合にラニーニャ
「スーパーエルニーニョ現象」とは、
エルニーニョ監視海域の海面水温の基準値との差の5か月移動平均値の振り幅が大きいことを指します
下記のエルニーニョ・ラニャーニャ現象の発生記録を見ると、
1972年春~1973年春 +2.7
1997年春~1998年春 +3.6
2014年夏~2016年春 +3.0
となっており、スーパーエルニーニョ現象が発生した年といえます
※+2.0以上になるとスーパーエルニーニョ現象と呼ばれることが多いです
2023年は冷夏になるのか?
2023年にスーパーエルニーニョ現象が発生した場合
冷夏になる可能性があります
気象庁のHPでエルニーニョ現象が日本の天候へ影響を及ぼすメカニズムを説明しています
エルニーニョ現象が発生すると、西太平洋熱帯域の海面水温が低下し、西太平洋熱帯域で積乱雲の活動が不活発となります。
このため日本付近では、夏季は太平洋高気圧の張り出しが弱くなり、気温が低く、日照時間が少なくなる傾向があります。
また、西日本日本海側では降水量が多くなる傾向があります。冬季は西高東低の気圧配置が弱まり、気温が高くなる傾向があります。
冷夏になることは、冷房の節約になるように感じますが、
日照時間が少なくなる傾向があることで、農作物の不足が懸念されます
なかでもコメの不作により米不足になる可能性も考えて確保しておく必要もあるかもしれません
まとめ
今回、スーパーエルニーニョ現象についてお話しました
2023年夏秋にエルニーニョ現象が発生する可能性は、
気象庁の資料でも確率80%とかなり高いです
冷夏になるとはいえ、物価高騰の今、作物の不作によりさらに値上げする可能性もあることから、2023年夏以降は注意していく必要があります
読んでいただき、ありがとうございました!
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