2025年6月2日、SNS上で「エンターテイナー折原」として活動していた東優樹容疑者(29)が、会社役員の男性から現金300万円を脅し取った恐喝の疑いで逮捕されたという衝撃的なニュースが報じられました。
「一体どんな人物なの?」「これまでどんな活動をしてきたの?」と疑問に思った方も多いのではないでしょうか。
この記事では、謎多き「エンターテイナー折原」こと東優樹容疑者のプロフィール、具体的な活動内容、過去に起こした数々のトラブルや炎上事件、そして今回の逮捕容疑の詳細について、分かりやすく解説していきます。
エンターテイナー折原(東優樹容疑者)ってどんな人?そのプロフィールとは?
まず、今回逮捕された「エンターテイナー折原」こと東優樹容疑者について、現在分かっている情報をまとめました。
- 名前: 東 優樹(あずま ゆうき)
- 活動名: エンターテイナー折原
- 年齢: 29歳(逮捕時)
- 住居・職業: 不詳(逮捕報道による)
- 学歴: 中央大学法学部卒業(週刊現代の取材より)
SNS上では過激な発信を繰り返していた彼ですが、中央大学法学部卒という意外な経歴も報じられています。
彼は一体どのような経緯で「暴露系」としての活動を始めたのでしょうか。
「エンターテイナー折原」はどんな活動をしていた?その手法と過去の“標的”
東容疑者は、数年前からX(旧Twitter)やYouTubeなどのSNSを駆使し、いわゆる「暴露系」配信者として活動していました。その主な活動内容は以下の通りです。
- タレントや著名人の“疑惑”を投稿: フォロワーや閲覧数を増やすため、芸能人や有名人のスキャンダルやプライベートな情報を積極的に発信。
- 攻撃的なスタイル: 一方的な情報発信や、対象者を挑発するような言動も目立ったとされています。
- 情報収集と「事件屋」としてのスタンス: 本人は週刊現代の取材に対し、「被害者から依頼を受けて、事案を解決する。まあ誰かのトラブルを仲裁に入って解決して、その結果として報酬を得ているので事件屋みたいなもん」と語っており、独自の正義感で活動していたと主張しています。また、「週刊誌の知り合いが多くいる」とも述べていました。
具体的には、以下のような著名人に関する情報を扱い、物議を醸してきました。
- サッカー日本代表・伊東純也選手の性加害疑惑
- お笑い芸人・松本人志氏の性加害疑惑
- 人気グループ・嵐の大野智氏の薬物疑惑(後に謝罪・投稿削除)
- 乃木坂46メンバー・岩本蓮加さんの交際疑惑
- 舞台俳優・武本悠佑さんの結婚及び浮気疑惑
これらの暴露は、一部で事実と判明したものもあったものの、その多くがファクトチェックが不十分なまま拡散されたり、関係のない一般人の情報が流出する二次被害も引き起こしていました。
過去にも逮捕歴や炎上多数?エンターテイナー折原の事件簿
今回の逮捕が初めてではなかった東容疑者。
過去にも数々のトラブルや事件を起こし、たびたび炎上していました。主なものを振り返ってみましょう。
ガーシー(東谷義和)元参議院議員の実家侵入事件
2023年3月、当時暴露系として注目を集めていたガーシー(東谷義和)元参議院議員の自宅に不法侵入したとして、建造物侵入容疑で逮捕された過去があります。
本人の弁によると、自身の暴露がデマだとガーシー氏に配信で言われたことへの抗議行動だったとのこと。
逮捕状は後に却下され、釈放されています。
有名タレントの疑惑拡散と法的措置の危機
前述の通り、大野智さんの薬物疑惑を拡散した際には、所属事務所であるSTARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ事務所)から法的措置を示唆され、最終的に謝罪し投稿を削除する事態に至りました。
事務所側は発信者情報開示請求を行ったとされており、訴訟は避けられない状況とも報じられていました。
伊東純也選手・松本人志氏の問題での個人情報暴露
伊東純也選手や松本人志氏の性加害疑惑に関連し、被害を主張する女性とされる人物の顔写真や氏名などの個人情報をSNSに投稿。
これにより「セカンドレイプではないか」といった批判が殺到し、大きく炎上しました。
溝口勇児氏による告発と「引退宣言」
2025年2月には、格闘技イベント「BreakingDown」のCOOである溝口勇児氏が、東容疑者から反社会的勢力との交際疑惑を暴露されたことに関し、事実無根であるとした上で、東容疑者による悪質な嫌がらせ行為や個人情報流出工作があったと告発。
これを受け、東容疑者は「エンターテイナー折原」としての活動終了を宣言していました。 その後、アカウントは「探偵Xスクープ」と名を変え、別人が運営しているとされていました。
これらの行動から、彼の活動がいかに危険で、多くの人々に影響を与えていたかがうかがえます。
今回の逮捕容疑「300万円恐喝」の具体的な手口とは?
そして今回、東容疑者は恐喝の疑いで逮捕されました。
その手口はどのようなものだったのでしょうか。
捜査関係者によると、東容疑者は2024年10月、X(旧Twitter)に30代の会社役員の男性に関する私的な情報を投稿。その投稿の削除を求めてきた男性に対し、
「自分の価値は自分で決めてください」
「以前、削除料として3万円を提示された時は放置した」
などとメッセージを送り、さらに投稿を続けることを示唆。
これにより男性を畏怖させ、投稿の削除などと引き換えに現金300万円を脅し取ったとみられています。
この手口は、SNSの拡散力と情報の削除が難しいという特性を悪用した卑劣なものと言えるでしょう。
警視庁は、ほかにも同様の恐喝行為を繰り返していた疑いがあるとみて捜査を進めており、情報の入手元や脅し取った金の使いみちについても詳しく調べる方針です。
エンターテイナー折原の「正義」とは?自称「事件屋」の主張とその危うさ
東容疑者は、週刊現代のインタビューで自身を「事件屋」と称し、その活動について以下のように語っています。
「多いのは何らかの問題のある人物に対して被害者から依頼を受けて、事案を解決する。まあ誰かのトラブルを仲裁に入って解決して、その結果として報酬を得ているので事件屋みたいなもんですかね。相手は詐欺師だったり、悪徳ホストだったり、基本的には悪い奴らが多い。相手が悪いことをしていると十分確認できたら、こっちもある程度手荒なこともします。」
(出典:週刊現代 2024.04.17 【独自】正体は中大卒の事件屋「エンターテイナー折原」が明かすその半生)
また、過去に師事したという「大物インフルエンサーX」から「ちゃんとキャッシュポイントを作成しろ」「目標とゴールを設定し、落とし所を見つけて、報酬では欲張らないようにしろ」「誰かを助けるって決めたならどんだけヒール役になっても最後まで徹底して助けろ」といった教えを受けたと述べています。
これらの発言からは、彼なりの「正義感」や「活動理念」があったのかもしれません。
しかし、その手段が法を逸脱し、他者の権利を侵害するものであったことは明らかです。
特に「相手が悪いことをしていると十分確認できたら、こっちもある程度手荒なこともします」という考え方は、私的制裁を正当化する危険な思想と言わざるを得ません。
今後の捜査と余罪の可能性は?
警視庁は、東容疑者が同様の恐喝行為を繰り返していた可能性があるとみて、余罪についても捜査を進めています。
彼のSNSアカウントには多くの情報が寄せられていた可能性もあり、今後の捜査でさらなる被害が明らかになるかもしれません。
また、彼がどのようにして私的な情報を入手していたのか、その情報源についても捜査の焦点となりそうです。
まとめ:エンターテイナー折原の事件から私たちが学ぶべきこと
「エンターテイナー折原」こと東優樹容疑者の逮捕は、SNS時代の「暴露」が持つ危険性と、それが容易に恐喝などの犯罪行為に結びつく可能性を改めて浮き彫りにしました。
彼のような活動は、一部の人々にとっては痛快に感じられる側面があったのかもしれません。
しかし、その裏では、不確かな情報による名誉毀損、プライバシー侵害、そして今回のような恐喝といった深刻な問題が起きています。
私たち一人ひとりが、SNSで目にする情報に対して批判的な目を持ち、安易な同調や拡散がどのような結果を招く可能性があるのかを考えることが重要です。
そして、何らかのトラブルに巻き込まれた際には、このような「事件屋」を頼るのではなく、正規の法的手続きや相談窓口を利用することが、自身の権利を守る上で最も大切なことです。
今回の事件の全容解明と、同様の被害が今後なくなることを願います。
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