2025年4月25日、お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志さんが、今夏に開始される新ネット配信サービス「ダウンタウンチャンネル(仮称)」をもって芸能活動を再開する見込みであることが報じられました。
2024年1月の活動休止から約1年半、ファン待望のニュースである一方、「裁判はどうなったの?」「疑惑への説明は?」「なぜこのタイミング?」といった多くの疑問の声も上がっています。
この記事では、活動再開のニュースとともに、活動休止のきっかけとなった裁判の終結(訴え取り下げ)の経緯、松本さん本人や関係者が発表したコメントの意味、そして今後の活動について、現在わかっている情報を整理し、徹底解説します。
松本人志、今夏「ダウンタウンチャンネル」で活動再開へ
報道によると、所属事務所の吉本興業は今夏にも、ダウンタウンによるインターネット配信サービス「ダウンタウンチャンネル(仮称)」を開始する予定です。
このサービス開始に合わせ、活動を休止していた松本人志さん、そして今年3月から体調不良で休養していた相方の浜田雅功さんも、それぞれ芸能活動を再開するとみられています。
この新チャンネルはサブスクリプション(定額制)で、コンビでのコンテンツ発信やライブ配信などが予定されており、ダウンタウンの新たな活動拠点となりそうです。
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なぜ活動再開? 2024年11月の「訴え取り下げ」の経緯
活動再開のニュースに、「裁判が終わっていないのでは?」と感じた方もいるかもしれません。
松本さんは、性的行為強要疑惑を報じた週刊文春に対し、名誉毀損で5億5000万円の損害賠償などを求める訴訟を起こしていましたが、2024年11月8日、松本さん自身がこの訴えを取り下げ、裁判は終結しています。
では、なぜ「事実無根なので闘う」としていた裁判を取り下げたのでしょうか?
取り下げ理由:「これ以上のご負担・ご迷惑を避けたい」
松本さんの代理人弁護士は、訴え取り下げの理由について「裁判を進めることでこれ以上多くの方にご負担、ご迷惑をおかけすることは避けたいと考え、訴えを取り下げることと致しました」と説明しています。
また、松本さん本人のコメントでは、「松本が訴えている内容等に関し、強制性の有無を直接に示す物的証拠はないこと等を含めて確認いたしました」とした上で、同様の理由が述べられています。
弁護士が解説する「取り下げの背景」
この取り下げについて、専門家からはいくつかの見方が出ています。
- 証人尋問のリスク回避: 裁判が長引き、証人尋問となれば、報道された内容以外のプライベートな情報まで公になるリスクがあったのではないか。(原武之弁護士の解説より)
- 裁判所主導の和解案: 明確な証拠がない場合、裁判所が「原告(松本さん)は事実を否定」「ただし、傷ついた人がいれば謝罪する」といった形の和解案を提示し、双方が受け入れた可能性。(原武之弁護士の解説より)
- 文春側のメリット: 被害を訴えた女性が証言台に立つ必要がなくなり、プライバシーを守ることにつながった。(原武之弁護士、西脇亨輔弁護士の指摘)
結果的に、金銭の授受もなく裁判は終結しましたが、元テレビ朝日法務部長の西脇亨輔弁護士は「現在の状態は、文春の第一報が出た昨年12月のあの瞬間に戻ったと考えるのが妥当。疑惑は残ったままです」と指摘しています。
「心を痛めた方々へのお詫び」コメントの真意とは?
裁判取り下げに際し、松本さんは以下のようにもコメントしています。
「松本において、かつて女性らが参加する会合に出席しておりました。参加された女性の中で不快な思いをされたり、心を痛められた方々がいらっしゃったのであれば、率直にお詫び申し上げます。」
このコメントは、週刊文春側が「原告代理人から、心を痛められた方々に対するおわびを公表したいとの連絡があり、女性らと協議のうえ、被告として取下げに同意することにしました」と発表していることからも、取り下げの合意において重要な要素であったと考えられます。
ただし、このコメントは「会合に参加した女性の中に、もし不快な思いや心を痛めた方がいたならば謝罪する」という趣旨であり、報道された性加害疑惑そのものを認めたものではない点に注意が必要です。
芸能記者の中西正男氏は、このコメントについて「松本さんサイドのみならず文春側も精査に精査を重ねて作り上げたもの。ギリギリのラインにこだわって細かく組み上げたコメントから外れる話はできない」と指摘しており、この言葉以上の説明が今後なされるかは不透明です。
疑惑への直接的な説明は?記者会見は行われる?
活動再開にあたり、松本さん自身の口から経緯や疑惑について説明を求める声も多くあります。
しかし、前述の中西正男氏は自身の取材に基づき、「記者会見はしない。これも複数の関係者から聞いたことです」「あのコメント以外のことを話すと、それはまた相手に殴りかかることになる。なので、会見のしようがない」との見方を示しています。
裁判は終結したものの、疑惑が完全に晴れたわけではない状況での活動再開となるため、今後、どのような形でファンや世間と向き合っていくのかが注目されます。
今後の活動はどうなる?地上波復帰は?
まず、活動再開の舞台となるのは、今夏開始予定の「ダウンタウンチャンネル(仮称)」です。
吉本興業が数十億円規模のファンドを設立して制作資金を調達するなど、この新サービスに力を入れていることがうかがえます。
一方、地上波のレギュラー番組については、『ダウンタウンDX』が2025年6月で終了することが発表されるなど、復帰へのハードルは依然として高い状況です。
西脇弁護士も「今の状況の松本さんを使うリスクは(テレビ局側も)相当あるということは当然分かっています」と指摘しています。
吉本興業は松本さんの今後の活動について「関係各所と相談の上、決まり次第、お知らせさせていただきます」としており、当面はネット配信を中心に活動していく可能性が高いと考えられます。
>>ダウンタウン復活へ!ファンが新チャンネルに期待することは?
まとめ:期待と課題の中での再始動
松本人志さんの活動再開は、多くのファンにとって待ち望んだニュースであると同時に、裁判の経緯や疑惑への説明責任など、依然として課題も残る中での再始動となります。
新しく始まる「ダウンタウンチャンネル」が、コンビ復活の舞台としてどのような展開を見せるのか。そして、松本さん自身が今後、様々な声にどう応えていくのか。
引き続き注目が集まります。
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