2025年8月、中島裕翔さんの電撃卒業により、Hey! Say! JUMPはデビューから3人目のメンバーがグループを去ることになりました。
ファンであればあるほど、「なぜこのグループは…」「またなの?」という複雑な思いを抱いた方も少なくないでしょう。
しかし、一口に「脱退」と言っても、その背景は一人ひとり全く異なります。
この記事では、森本龍太郎さん、岡本圭人さん、そして中島裕翔さんの3つのケースを時系列で振り返り、彼らが歩んできた「試練の歴史」と、それでも前に進み続けるグループの本質について深く考察します。
全く異なる3つの「別れ」の形
まず、3人の脱退がそれぞれどのような経緯だったのかを整理してみましょう。
① 森本龍太郎(2011年)- 不祥事による「事実上の解雇」
最初の脱退は、デビューから約4年後のことでした。
当時メンバー最年少だった森本龍太郎さんが、週刊誌報道による未成年喫煙を理由に、無期限の活動休止処分となり、そのままグループに戻ることはありませんでした。
これは本人の意志というよりは、不祥事を原因とする事実上の解雇であり、他の2つのケースとは全く性質が異なります。
② 岡本圭人(2021年)- 夢を追うための「円満な卒業」
2人目の脱退は、岡本圭人さん。
海外の演劇学校への留学を経て、「俳優の道で挑戦したい」という本人の強い意志によるものでした。
ファンクラブ向けの動画ではメンバー全員が揃って彼の門出を祝い、配信コンサートでファンに最後の挨拶をする機会も設けられました。
これは、本人の夢をグループ全員で応援する、円満な卒業の形でした。
③ 中島裕翔(2025年)- 覚悟を決めた「自立」のための選択
そして今回の中島裕翔さん。
彼もまた「俳優業への専念」という夢を理由としていますが、岡本さんとは大きく異なり、事務所に籍を残したまま「即日卒業」という前例のない形を選びました。
これは、彼の強い覚悟と、タレントの“自立”を尊重する事務所の新しい方針が合致した結果と言えるでしょう。
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なぜHey! Say! JUMPは脱退者が多いのか?3つの考察
性質の異なる3つの脱退劇。しかし、なぜこのグループから立て続けに道を変える者が出るのでしょうか。その背景には、Hey! Say! JUMPが抱えてきた特有の事情があると考えられます。
考察①:10人デビューという「特殊な船出」
Hey! Say! JUMPは、平均年齢15歳、10人という大人数で華々しくデビューしました。
しかし、それは同時に、個々のメンバーの意志が固まる前に、グループという大きな船に乗せられたことを意味します。
成長するにつれて、「本当にやりたいことは何か?」と考え、個人としてのキャリアを模索するメンバーが出てくるのは、ある意味で自然な流れだったのかもしれません。
考察②:「かわいそうなグループ」と言われた苦難の歴史
元社長のジュリー氏がインタビューで語ったように、デビュー初期の彼らは事務所の方針に翻弄され、不遇の時代を経験しました。
山田涼介さんがSOSを出すほどの苦境は、メンバーの中に「グループだけに頼ってはいられない」という強い自立心を芽生えさせた可能性があります。
この逆境を乗り越える過程で、個々の才能や専門性が磨かれ、結果として「一人でもやっていける」という自信に繋がったとも考えられます。
考察③:「個の時代」への適応
岡本さん、中島さんの決断は、タレントがグループに縛られるのではなく、個人のキャリアを自由に選択できる「新しい時代」を象徴しています。
彼らはグループが嫌になったのではなく、人生の次なるステージに進むために、前向きな決断をしました。
これは、Hey! Say! JUMPがメンバーの人生を尊重する、成熟したグループであることの証左とも言えるでしょう。
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まとめ:試練の歴史こそが、今のJUMPを強くした
Hey! Say! JUMPの歴史は、度重なるメンバーの離脱という「試練の歴史」でもありました。しかし、それは決して不幸なだけではありません。
不祥事を乗り越え、仲間の夢を応援し、そして新たな挑戦者を見送る。そのたびに残されたメンバーの絆はより一層強固なものになっていきました。
10人から始まった船は、今や7人になりました。しかし、その船は数々の嵐を乗り越え、どこへ向かうべきかを熟知した、頼もしい船へと成長したはずです。彼らがこれから見せてくれる新しい景色に、期待せずにはいられません。
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