Hey! Say! JUMPからの電撃卒業を発表し、日本中に衝撃を与えた中島裕翔さん。その理由は「俳優業への専念」でした。
「なぜアイドルとの両立ではダメだったのか?」「そんなに俳優として成功できるの?」――ファンならずとも、そんな疑問を抱いた方は少なくないでしょう。
しかし、彼のこれまでのキャリアを紐解けば、今回の決断が突発的なものではなく、長年の努力と実績に裏打ちされた、必然的な選択であったことがわかります。
この記事では、アイドルの仮面を脱ぎ捨て、一人の表現者として歩み始めた「俳優・中島裕翔」の実力と評価、そして輝かしい未来について徹底的に考察します。
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Hey! Say! JUMP中島裕翔が脱退したのはなぜ?理由や卒業後の活動はどうなるのかを徹底解説
“アイドル俳優”の枠を破壊した代表作たち
中島さんの俳優としてのキャリアは、すでに20年近くに及びます。『野ブタ。をプロデュース』などで子役としてキャリアをスタートさせ、アイドル活動の傍ら、着実にその実力を磨いてきました。
彼が単なる「アイドル俳優」ではないと世に知らしめた、代表的な3作品を見ていきましょう。
『半沢直樹』(2020年版)- 国民的ドラマで見せた確かな存在感
堺雅人さん演じる主人公の部下・中西英治役で出演。並み居るベテラン俳優陣に囲まれながらも、決して見劣りしない堂々とした演技で、物語に欠かせない重要な役割を果たしました。
彼の誠実なキャラクターは、お茶の間に「Hey! Say! JUMPの中島くん」ではなく、「俳優・中島裕翔」として強い印象を残しました。
『SUITS/スーツ』(2018年, 2020年)- 織田裕二との化学反応
織田裕二さんとのW主演で、天才的な記憶力を持つ若きアソシエイト弁護士・鈴木大輔役を好演。
伝説的な海外ドラマのリメイクという高いハードルを越え、軽妙な掛け合いとスタイリッシュな佇まいで、新たなハマり役を確立。
この作品で、彼は同世代の俳優の中でも頭一つ抜けた存在であることを証明しました。
『#マンホール』(2023年)- 世界が認めたワンシチュエーションスリラー
エリートサラリーマンがマンホールの底に転落するという、ほぼ全編一人芝居の難役。
極限状態での人間の脆さや狂気を見事に体現し、その演技力は国内に留まらず、世界からも注目を集めます。
本作は第73回ベルリン国際映画祭に正式出品され、彼の俳優としての評価を国際的なものへと押し上げました。
『秘密~THE TOP SECRET~』(2025年)- 原作ファンも唸らせた“完璧な一人二役”

そして記憶に新しいのが、板垣李光人さんとW主演を務めたドラマ『秘密~THE TOP SECRET~』です。この作品で中島さんは、主人公の同僚・鈴木克洋と、彼に瓜二つの新人捜査官・青木一行という一人二役の難役に挑戦。
その演技は視聴者から絶賛され、特に原作ファンからは「原作の青薪(キャラクターの愛称)が憑依したよう」「完璧なまでの一人二役」「こんなに幸せな実写化はない」と、最大級の賛辞が送られました。彼の繊細な演じ分けと作品への深いリスペクトが、多くの人々の心を掴んだのです。
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受賞歴が物語る、揺るぎない評価
彼の才能は、批評家からも高く評価されています。以下は、その輝かしい受賞歴の一部です。
- 第34回〜第36回 ベストジーニスト 一般選出部門 男性1位(2017〜2019年)
- 3年連続で受賞し、殿堂入りを果たしました。これは彼のスタイルの良さだけでなく、ファッションに対する真摯な姿勢が広く認められた証です。モデルとしての経験が、俳優としての立ち居振る舞いや役作りにも活かされていることは間違いありません。
残念ながら、現時点(2025年9月)で演技そのものに対する主要な映画賞やドラマ賞の受賞歴は確認できませんでした。
しかし、彼のキャリアを振り返れば、受賞歴がなくとも、その実力は作品が証明しています。
特に『ピンクとグレー』での鮮烈な映画デビューや、『#マンホール』がベルリン国際映画祭に出品された事実は、彼が単なるアイドルではなく、映画界からも注目される実力派俳優であることを示しています。
賞はあくまで一つの指標に過ぎません。中島さんは、一つ一つの作品で着実に評価を積み重ね、自らの価値を証明してきた俳優なのです。
「俳優・中島裕翔」の未来予想図
STARTO社に残留し、俳優業に専念する彼の未来は、可能性に満ちています。
- 個人ファンクラブの開設(2025年10月予定)
俳優としての彼の活動を、ファンが直接サポートできる場が生まれます。舞台挨拶やファンイベントなど、これまでとは違った形での交流も期待できるでしょう。 - 期待される役柄
これまでの実績から、シリアスな社会派ドラマの主演や、鬼気迫る悪役、さらには『#マンホール』での成功を受け、海外の映画祭を狙うようなアート系の作品への挑戦も十分に考えられます。 - 世界への扉
180cmの高身長と端正なルックス、そして英語力。ベルリンでの評価を足掛かりに、国際的なプロジェクトに参加する日も、そう遠くないかもしれません。
STARTO社に残留し、俳優業に専念する彼の未来は、可能性に満ちています。ファンとしては、一日も早く次の出演作の情報が欲しいところですよね。
現時点(2025年9月)で、卒業後の新たな出演作に関する公式な発表はまだありません。しかし、直近の活動として、ファンが彼の演技を何度でも堪能できる素晴らしい機会が用意されています。
ドラマ『秘密』Blu-ray BOXが発売!
先述した、彼の演技が高く評価されたドラマ『秘密~THE TOP SECRET~』のBlu-ray BOXが2025年9月24日に発売されます。
特典映像には、中島さんと板垣李光人さんのインタビューやメイキング映像も収録されており、ファン必見の内容となっています。
彼の俳優としての覚悟と実力を、ぜひその目で確かめてみてはいかがでしょうか。
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新たな情報が待たれる状況ですが、『秘密』での成功により、彼の元にはすでに多くのオファーが舞い込んでいるはずです。
これまでの実績から、シリアスな社会派ドラマの主演や、鬼気迫る悪役、さらには『#マンホール』での成功を受け、海外の映画祭を狙うようなアート系の作品への挑戦も十分に考えられます。
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立ちはだかる“3つの壁” – 俳優としての真価が問われるこれから
彼の未来が輝かしいものであることは間違いありません。
しかし、その道は決して平坦ではない、という厳しい見方があるのも事実です。日刊ゲンダイDIGITALなどの報道によると、彼が「俳優」として完全に独り立ちするためには、いくつかの大きな壁を乗り越える必要があると指摘されています。
壁①:実力派俳優たちとの熾烈な競争
現在の日本の俳優界は、まさに群雄割拠の時代。
佐藤健さん、山崎賢人さん、松坂桃李さんといった主演級俳優に加え、映画『国宝』で評価を不動のものにした吉沢亮さんや横浜流星さんなど、実力と人気を兼ね備えた同世代のライバルがひしめいています。
これからは「元アイドルの人気」という看板なしで、彼らと真っ向から役を奪い合うことになります。
壁②:事務所のマネジメント力と過去の事例
STARTO社は多くのタレントを抱える巨大事務所ですが、俳優のマネジメントに特化したアミューズ(吉沢亮 所属)やスターダスト(横浜流星 所属)と比べ、俳優を売り出すノウハウが同じレベルにあるとは限りません。
事実、同じように事務所に残り俳優活動をしている先輩たち(岡本圭人さんや内博貴さんなど)も、現状は舞台が中心です。
昨年Sexy Zoneを卒業した中島健人さんの主演映画も、興行的に大成功とは言えない結果に終わっており、「アイドルファン離れ」という現実的な課題も浮き彫りになっています。
壁③:「指名される俳優」になれるか
これまではグループの人気もあって仕事が入りやすい側面がありましたが、今後は監督やプロデューサーから「この役は中島裕翔でなければ」と指名されるだけの、圧倒的な個性と実力を示さなければなりません。
これらの壁は、彼の俳優人生における最大の試練となるでしょう。
まとめ:彼の決断は、未来への大きな一歩
中島裕翔さんの卒業は、Hey! Say! JUMPのファンにとっては寂しい出来事です。
しかし、彼の俳優としての輝かしいキャリアを知れば、今回の決断が彼の人生にとって、どれほど重要で前向きな一歩であるかが理解できるはずです。
彼は「アイドル」という輝かしい鎧を脱ぎ捨て、一人の「俳優」として、自らの足で新たな荒野を歩き始めました。
その挑戦を、私たちはこれからも見守り、応援していくことができるのです。俳優・中島裕翔の第二章は、まだ始まったばかりです。
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