人気俳優の志尊淳さんが、2025年5月25日放送の日本テレビ系『おしゃれクリップ』で、約4年前に経験した命に関わる大病について語り、大きな反響を呼びました。
「何の病気だったの?」「いつ頃のこと?」「今はもう治ったの?」と心配や疑問の声が多く上がっています。
この記事では、志尊淳さんを襲った病気の詳細、発症時期、そして壮絶な闘病生活を経ての現在の状況について、詳しく解説します。
志尊淳さんを襲った病魔「急性心筋炎」とは?いつ発症した?
志尊淳さんが罹患し、壮絶な闘病を経験した病気は「急性心筋炎(きゅうせいしんきんえん)」でした。
これは心臓の筋肉(心筋)に急性の炎症が起こる病気です。
発症したのは、番組放送時から遡って約4年前。
具体的には、2021年3月に急性心筋炎と診断されたことを、当時の所属事務所が公表しています。
ORICON NEWSやデイリースポーツの記事でも「4年前」と報じられており、この時期に闘病されていたことがわかります。
「前兆なんて何もなかった」突然の緊急入院・手術
志尊さんは『おしゃれクリップ』で、病気が発覚した当時を振り返り、「前兆なんて何もなかった」と語っています。
まさに青天の霹靂だったことでしょう。
体調不良を覚えて病院を受診したところ、医師からは
「今から緊急入院、緊急手術します」「死ぬ可能性もあります」
(引用元:デイリースポーツ 2025.05.25配信記事より)
と、衝撃的な宣告を受けました。
診断時にはすでに心不全(心臓のポンプ機能が低下し、全身に必要な血液を送れなくなる状態)に陥っており、数日間ICU(集中治療室)で治療を受けるほどの重篤な状態だったといいます。
壮絶な闘病生活:「遺書」に込めた家族への想い
命の危機に瀕した志尊淳さんは、ICUでの入院中、毎日家族に向けて「遺書」のようなメッセージを送っていたと、涙ながらに告白しました。その理由は、
「もし僕がこのまま死ぬようなことがあった時に、家族に後悔してほしくない。幸せだったことを伝えたい。それで毎日、遺書みたいなものを送ってました」
(引用元:デイリースポーツ 2025.05.25配信記事より)
というものでした。遺書には、「母親の子どもで生まれて、幸せだった」という、お母様への深い感謝と愛情が綴られていたそうです。
女手ひとつで育ててくれた母への想い、そして万が一の事態に家族が後悔しないようにという彼の優しさが伝わってきます。
『おしゃれクリップ』では、幼少期の両親の離婚や17歳での家出など、波瀾万丈な半生も語られましたが、そうした経験が、より一層家族への強い絆を育んだのかもしれません。
「急性心筋炎」は治ったの?現在の志尊淳さんは?
多くの方が最も気にされている「急性心筋炎は治ったのか?」という点についてですが、志尊淳さんは無事に退院し、俳優として元気に活動を再開されています。
2021年3月に発症・入院が公表されましたが、同年4月13日には自身のTwitter(当時)で退院を報告しています。
東洋経済オンラインの記事(久住英二医師監修)によると、急性心筋炎は一般的に炎症期が1~2週間続き、その後に回復期に入るとされています。
志尊さんの場合も、約3週間の入院治療を経て退院に至ったと報道されており、順調な回復を遂げたと考えられます。
退院後、志尊さんは以下のように数々の話題作に出演し、精力的に活動されています。
- 大河ドラマ『青天を衝け』(2021年7月~)
- ドラマ『ムチャブリ! わたしが社長になるなんて』(2022年1月~)
- 映画『極主夫道 ザ・シネマ』(2022年公開)
- ドラマ『らんまん』(2023年4月~)
- 映画『52ヘルツのクジラたち』(2024年公開)
- そして、2025年には主演ドラマ『恋は闇』
このように、大病を乗り越え、再び第一線で活躍されている姿は、多くのファンに安心と勇気を与えています。
医学的な「完治」という表現は医師の診断に基づくため断定は避けますが、日常生活や俳優活動に支障がない状態まで回復されていることは間違いありません。
私たちも知っておきたい「急性心筋炎」の知識
志尊淳さんが罹患した「急性心筋炎」は、誰にでも起こりうる病気です。
改めてその特徴を知っておきましょう。
急性心筋炎の主な特徴
- 原因:主にウイルス感染(風邪やインフルエンザのウイルス、新型コロナウイルスなど)が原因となることが多い。
- 初期症状:発熱、咳、喉の痛み、倦怠感など、風邪とよく似た症状で始まることが多い。
- 進行すると:数時間~数日で、息切れ、胸の痛み、動悸、むくみ、失神など、心臓に関連する症状が現れることがある。
- 診断の難しさ:初期症状が非特異的なため、見過ごされたり、診断が遅れたりすることがある。
- 重症化リスク:急速に進行する劇症型心筋炎の場合、命に関わる危険な不整脈や心不全を引き起こし、突然死の原因となることも。
- 治療法:原因ウイルスの特効薬はなく、心臓の負担を軽減するための安静や、症状に応じた対症療法(強心剤、利尿剤、抗不整脈薬など)が中心。重症の場合はECMO(体外式膜型人工肺)などの補助循環装置が必要になることも。
- 後遺症:心機能が完全に回復せず、慢性心不全や不整脈が残る場合もある。
専門家は、「ただの風邪だと思っていたら実は心筋炎だった」というケースも少なくないとし、「普段の風邪とは違う、異常なだるさ」「息苦しさ」「胸の不快感」などを感じたら、速やかに医療機関を受診するよう呼びかけています。
まとめ:志尊淳さんの経験から学ぶこと、そして彼の現在地
志尊淳さんが自らの口で語った大病の経験は、私たちに多くのことを教えてくれます。それは、いつ誰の身にも起こりうる病気のリスク、そして日々の健康がいかに尊いものであるかということです。
また、極限状態の中で家族への感謝を伝えようとした彼の姿は、私たちが普段忘れがちな「大切な人へ想いを伝えること」の重要性を改めて気づかせてくれます。
そして何より、志尊淳さんがこの大きな試練を乗り越え、現在も俳優として第一線で輝き続けているという事実は、同じように困難に直面している人々にとって大きな希望となるでしょう。彼の今後のさらなる活躍から目が離せません。
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