2025年5月13日、元SMAPの中居正広氏が、フジテレビの第三者委員会が公表した調査報告書に対し、代理人弁護士を通じて反論するという衝撃的なニュースが飛び込んできました。
1月に芸能界を引退し、これまで沈黙を守ってきた中居氏。
一体何が起きているのでしょうか?
そして、この問題の真相はどこにあるのでしょうか?この記事では、報じられている情報を整理し、読者の皆さまが抱える疑問に迫ります。
中居氏側の反論、何が問題とされているのか?
まず、中居氏側が問題視しているのは、第三者委員会が認定した「性暴力」の有無です。
「性暴力」認定への具体的な反論
中居氏側の弁護団は、5月12日に公表した文書で、「『性暴力』という日本語から一般的に想起される暴力的、強制的な性的行為の実態は確認されなかった」と主張。
第三者委員会がWHO(世界保健機構)の定義を元に「性暴力」と認定したことに対し、「凶暴な犯罪をイメージさせる言葉を漫然と使用した」と批判しています。(時事通信 2025/5/12)
つまり、中居氏側は、一般的に理解されるような暴力や強制を伴う性的な行為はなかったという認識を一貫して持っているようです。
この点は、トラブルの根幹に関わる非常に重要なポイントと言えるでしょう。
守秘義務解除提案の食い違い
次に大きな争点となっているのが「守秘義務」に関する認識の食い違いです。2023年6月のトラブル解決にあたり、元フジテレビ女性アナウンサーAさんとの間で示談が成立した際、守秘義務が発生しました。
第三者委員会の報告書では、「Aさんは解除するという話があったが、中居側からは認めないという話があった」とされ、中居氏側が守秘義務解除に難色を示したとされていました。しかし、中居氏側の今回の訴えによると、「当初、中居氏が守秘義務解除を提案していた」と、報告書とは全く逆の見解が示されています。(週刊女性PRIME 2025/5/13)
なぜこのような食い違いが生じているのか、謎は深まるばかりです。
第三者委員会の公平性への疑問
さらに中居氏側は、第三者委員会の調査の進め方や報告書の内容に対しても疑問を呈しています。
中居氏は3月9日に約6時間にわたりヒアリングに応じたにも関わらず、「報告書にはほとんど反映されていない」と指摘。
「(他の)伝聞証拠などを基に事実認定をしている。中立性・公正性を欠いた報告書の公表で中居氏が不当な社会的非難に将来にわたりさらされ続ける状態は看過されるべきでない」と訴えています。(時事通信 2025/5/12)
「自分が話した内容が通っていない、Aさんの言い分ばかりを採用しているのではないか」という不信感が、今回の反論に繋がった可能性が考えられます。
「性暴力」の定義と誤解:言葉が招く混乱とは?

今回の騒動で注目されるのが「性暴力」という言葉の解釈です。
第三者委員会はWHOの定義を根拠にしたとされていますが、この点が混乱を招いている一因かもしれません。
医師でタレントの木下博勝氏は、自身のインスタグラムでこの問題に言及。
「『性暴力』の言葉だけを聞くと日本では性犯罪をイメージしてしまう人もいる。性犯罪に該当するような行為がないのであれば、真実ではない内容になり得る?」と指摘し、「僕自信も知識が無かったので、性暴力という表現に、中居さんに対して誤解をしていました。多分今も、誤解をしている人が少なく無いと想像します」とコメントしています。(日刊スポーツ 5/13)
WHOにおける「性暴力」の定義は広範であり、必ずしも日本の刑法上の性犯罪とイコールではありません。この定義のギャップが、中居氏側と第三者委員会の認識のズレ、さらには世間の受け止め方に影響を与えている可能性は否定できません。
第三者委員会の報告書、なぜ食い違いが生じたのか?
Aさん側は、第三者委員会の報告書公表後、「その見解が示され、ほっとしたというのが正直な気持ちです」とコメントしており、委員会の調査結果を肯定的に受け止めている様子が伺えます。(週刊女性PRIME 2025/5/13)
一方で、中居氏側は「中立性・公正性を欠いた報告書」と反論。
両者ともにヒアリングに応じたはずなのに、なぜこれほどまでに認識の食い違いが生まれてしまったのでしょうか?
ベテラン芸能リポーターは、「中居さん側にしてみれば“第三者委員会は公平性を欠いている”と言いたいのでしょう。つまりは“自分が話した内容が通っていない、Aさんの言い分ばかりを採用している”と」と分析しています。(週刊女性PRIME 2025/5/13)
守秘義務の問題も絡み、情報収集が制約された中で調査が行われた可能性もAさん側のコメントから示唆されています。真実の解明には、まだ多くのハードルがありそうです。
今後の展開はどうなる?法廷での再会も現実味か

中居氏側が「性暴力はなかった」とトラブルの根底部分を否定したことで、事態は新たな局面を迎えています。中居氏側の弁護団は、第三者委員会に対し、根拠とする証拠の開示などを求め、期限を5月26日としています。(時事通信 2025/5/12)
もし、このまま両者の主張が平行線を辿るのであれば、どうなるのでしょうか?
前出の芸能リポーターは、「今後は“守秘義務”を解除しての“全面戦争”に訴え出る可能性もある。事と次第によっては中居さんとAさんが、法廷で再会することもありそう」と予測しています。(週刊女性PRIME 2025/5/13)
中居氏側の反論は「中居の人権救済」のためとしていますが、その矛先は第三者委員会、そしてその向こうにいるAさんにも向けられていると言えるでしょう。今後のフジテレビ側の対応、そして中居氏側のさらなるアクションによっては、法廷闘争も現実的な選択肢として浮上してくるかもしれません。
読者の疑問:「一体何が真実?」情報を見極めるために
この一連の報道に触れ、「一体何が本当なの?」「誰を信じればいいの?」と混乱している方も多いのではないでしょうか。次々と新しい情報が出てくる中で、何が客観的な事実で、何が一方の主張なのかを見極めるのは非常に難しい状況です。
現時点では、中居氏側とAさん側(及び第三者委員会)の主張が大きく食い違っており、どちらの言い分が真実なのかは断定できません。大切なのは、一方的な情報に流されず、多角的な視点から情報を吟味し、冷静に事の推移を見守ることではないでしょうか。
まとめ:今後の注目ポイントと私たちにできること
中居正広氏の反論により、新たな展開を見せ始めたこの問題。今後の注目ポイントは以下の通りです。
- 第三者委員会およびフジテレビ側の対応:中居氏側の証拠開示要求にどう応えるのか。
- Aさん側の新たな動き:中居氏側の反論に対し、何らかの声明を出すのか。
- 守秘義務の行方:今後、守秘義務が解除され、より具体的な情報が公になるのか。
- 法廷闘争の可能性:両者の主張が折り合わない場合、本当に法廷で争われることになるのか。
この問題は、著名人のプライベートなトラブルというだけでなく、「性暴力」という言葉の定義や、第三者委員会のあり方など、社会的な論点も多く含んでいます。
私たちにできることは、引き続き関連報道に注意を払い、感情的にならずに事実関係を追っていくことでしょう。
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