現在、富士通はAI関連のサービスを中心に積極的に取り組んでいます。そのためのリソースとして資金や人材を注力する方針です。
それに伴い、エアコン事業の富士通ゼネラル等のハードウエア製造の切り離し実施し売却する方針を掲げています
- 富士通ゼネラルを売却するのはなぜ?
- いつ売却するの?
これらについてお話していきます!
富士通ゼネラルを売却するのはなぜ?
富士通ゼネラルを売却する理由は以下のとおりです
- ハードウエア製造の切り離し
- サービスソリューション分野への移行
それぞれ説明していきます!
ハードウエア製造の切り離し
ハードウェア製造に関わる事業は、大規模な設備投資や海外企業との競争激化により、収益性が低下する傾向があります。
電池関連のFDK、半導体パッケージ製造関連の新光電工についても同様に以前から売却する計画がありました
新光電工については、すでに政府系ファンドの産業革新投資機構(JIC)へ2024年8月下旬をめどに売却が決定されています
富士通がハードウェア部門の切り離しを検討した背景には、田中達也氏が社長として在任していた2015年から2019年の間に始まった計画があり、現在も時田隆仁社長のもとでその方針が継続されています。
前社長からすでにその方針は決定していたことでしたので、富士通としてはやっと売却へ進んだというのが現状なんですね
サービスソリューション分野への移行
富士通は、ハードウェア製造から段階的撤退を行い、現在の主要な収益源はメーカーの面影が年々薄まる富士通。現在の同社の収益を支えるのが、コンサルティングやクラウドサービスによる顧客のデジタルトランスフォーメーション(DX)支援のサービスです。
とくに新たな商材である「Fujitsu Uvance(フジツウユーバンス)」などの開発が、今後の富士通の成長を占う重要な要素となります
ハードウエア製造の相乗効果の薄い事業の切り離しを実施することで、サービスソリューション分野へ成長投資をするための原資を確保していきたいというのが富士通の狙いです
富士通は、構造改革の計画を早急に進めたいものの、事業規模が大きい売却でもあり時間がかかっています
現状は、富士通ゼネラルの売却先も決まっていないため、今後の動向が気になりますね
いつ売却するの?
時期は未定
売却する方針は固まっているものの売却先が確定していません
富士通は早急にすすめたいものの、実際は難航しています
2023年2月の時点で、買い手候補として一次入札を通過したのが、米系投資ファンドのKKR、ベイン・キャピタル、スウェーデンのニーベインダストリエの3社でした
しかし3月になってニーベインダストリエが交渉から撤退し、KKRも撤退を検討しているという。
交渉が難航している理由は、高額な買受け価格にあるようです
富士通側としては、できるだけ早い時期に売却したい思いだが、今回の売却は富士通としても過去最大規模の売却となることもあり慎重に進めている段階です
まとめ
今回は、富士通ゼネラルを売却するのはなぜ?理由やいつ売却するかを調査!についてお話しました!
富士通がAIやシステム開発の事業に力を入れ、激しい環境変化に対応するために改革を打ち出しています
ハードウェア製造の事業を切り離した後に、より中核事業に力を入れて事業を展開していく富士通を早く見たいですね!
読んでいただきありがとうございました!
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