宮崎県都城市で人気のある鶏肉の返礼品において、大規模な偽装が明るみに出て、問題が広がっています。
都城市は2022年度、ふるさと納税の寄付金額がおよそ196億円で、全国トップになっています。
そんな都城市がなぜ返礼品の鶏肉を偽装したのか疑問ですね・・・
- ふるさと納税返礼品の鶏肉偽装した理由は?
- どこの業者?
これらについてお話ししていきます!
ふるさと納税返礼品の鶏肉偽装した理由とは?
どこの業者?
業者名:株式会社ヒムカ食品
住所:【本社】熊本県球磨郡錦町大字西622番地4
【宮崎工場】宮崎県都城市山之口町山之口3351番地10
熊本県に本社を構え、都城市に工場を有する「ヒムカ食品」です
偽装の内容・規模は?
内容:ヒムカ食品はブラジル産またはタイ産の生鮮鶏肉を「宮崎県産」として偽り、「宮崎県産若鶏もも3.3キロカット済」として、ふるさと納税の返礼品として扱う業者2社に販売していた
偽装時期:2022年10月~4月
規模:販売された量はおおよそ144トンで、件数は4万3600件余りに上ります。1件あたりの寄付金額は1万円で、単純計算でおおよそ4億3600万円に達します
金額の桁が恐ろしい・・・
食べている鶏肉が宮崎県産だと思っていたのに、実際は外国産だったとしたら、かなりがっかりしますよね。宮崎県産と書いていれば信じるしかないですし・・・
偽装した理由は?
国内で鳥インフルエンザが発生したため、価格が安く、安定して仕入れることができる外国産を使用した
購入者の中には外国産の鶏肉を子供に食べさせたくないから国産の鶏肉を選んだのに!と怒りの声も上がっています
都城市ふるさと産業推進局の野見山修一副課長は、「ヒムカ食品の聞き取りによれば、鳥インフルエンザの影響で、十分な(宮崎県産の)鶏肉が供給されていなかった」と述べました。
在庫数の管理については、事業者が用意可能な在庫数を確認した上で受け付けを行っており、徹底していたため、産地偽装はまったく予想外だったとのことです。
ヒムカ食品の鶏肉偽装により今後の返礼品はどうなる?
- ヒムカ食品が提供する返礼品の受付は停止
- 関連する商品を寄付した方には返金や代替商品の送付などの対応が協議されています
現在協議中であるため、対応がきちんと決まり次第、ふるさと納税をした方には連絡がいくと思われます
ヒムカ食品については、食品表示法の違反として、九州農政局は11月14日に、販売する食品すべての表示の点検や是正、原因の究明や再発防止策の実施などを指示しています
11月14日の都城市の公式HPでは市長のコメントが掲載されていました
この度、本市のふるさと納税返礼品提供事業者が、返礼品の産地について不適正表示を行ったことにつきましては極めて遺憾であり、あってはならないことであると考えております。また、本市を寄附先に選んでいただいた寄附者の皆様には、心からお詫び申し上げます。
すでに当該事業者が提供する返礼品の受付は停止しておりますが、今後、必要な情報を集め、当該事業者に対しては、厳正に対処したいと考えております。
※コメントにもありますように、九州農政局の発表を受け、現在、本市でも当該事業者の調査を行い、必要な情報を収集しているところです
引用元:都城市公式HP
信頼を取り戻すためにも、今後はこのようなことがないよう行政でも厳しく指導していただきたいと思います!
まとめ
今回は、宮崎県都城市のふるさと納税で鶏肉の偽装が発覚しました。なぜ偽装が行われたのか、そしてその後の対応はどうなっているのかについてお話ししました。
国産の鶏肉だと思って注文した人にとっては、かなりがっかりするニュースでしょう。
偽装を行った業者には何らかの理由があるかもしれませんが、消費者の信頼を損ねることは業者にとっても好ましくない事態でしょう。
今後は、こうした事態が再発しないように、行政が厳しく指導し、他のふるさと納税でも同様の問題が生じないよう確認をしてほしいと思います。
お読みいただきありがとうございました!
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